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地域産業資源紹介


江戸時代の古文書にも登場する伝統野菜「のらぼう菜」

のらぼう菜

■指定されている場所: あきる野市

のらぼう菜はあきる野市や青梅市などの東京都西多摩地方と、埼玉県の一部地域で多く栽培されているアブラナ科の野菜で、江戸期から作られてきた固定種の野菜を継承する、江戸東京野菜の一つにも登録されています。
「のらぼう菜」を含むナバナ類は、油を採る目的の他に葉やつぼみが食用として用いられ、この食用となるナバナを西多摩地方では「のらぼう」、あるいは「のらぼう菜」と呼んでいます。



「のらぼう菜」の歴史



「子生神社」に残る「野良坊菜之碑」

いつ頃から栽培され始めたのかは不明とされていますが、原種は闍婆(じゃば、現在のジャワ島)を経由し、オランダの交易船が持ち込んだセイヨウアブラナの一種である「闍婆菜」という説があります。江戸時代後期には「のらぼう菜」の種子を江戸近郊の12の村々に配布し、あきる野市五日市地区で栽培されてきた記録も残ります。寒さにも強い「のらぼう菜」の普及が、天明の大飢饉天保の大飢饉の際には人々を飢餓から救ったと伝わっています。このことを記念し、1977(昭和52)年にはあきる野市の「子生神社(こやすじんじゃ)」に「野良坊菜之碑」が建立され、毎年3月の最終日曜日には「小中野村のらぼうまつり」が開催されています。


「のらぼう菜」の種子の配布を記録した「闍婆菜種卸請証文」(所蔵:JAあきがわ)


小中野村のらぼうまつり

「のらぼう菜」の調理法

 
のらぼうリラックスカップケーキ(青梅市:佐久間美里さん作品)

「のらぼう菜」は冬を越して春先に成長するトウ立ちした(花芽がついた茎が伸びた状態)主茎を抜くのではなく折り、脇芽を摘み取り収穫します。やわらかい花茎はほのかな甘味があり、苦味やクセはなく、地元では茹でておひたしや胡麻和えなど、シンプルな調理法で食べられています。
JAあきがわでは、地元特産野菜の「のらぼう菜」の魅力をより広く知ってもらうために、「のらぼう菜レシピコンテスト」などのPR活動にも取り組んでいます。レシピコンテストではJA管内外・多摩地域から様々なアイデアが寄せられ、スイーツや中華など和洋中どんな料理法にもあうことがわかりました。

原種を守るのらぼう部会

あきる野市五日市地区の「のらぼう菜」生産者達で結成するJAあきがわ五日市ファーマーズセンターあいな「のらぼう部会」では、交雑を防いで原種を守り、品質の低下を防ぐために決められた生産者だけが種子を採取する厳重な種子管理を行っています。種子は五日市のらぼう部会の会員だけに配布され、栽培方法も細かく決められています。また毎年8月には、同センターで晩生のらぼう菜の種の数量限定販売が行われます。


「五日市のらぼう部会」には、現在40名ほどの会員が在籍し、江戸時代から続く栽培の歴史を継承しています。


JAあきがわ五日市ファーマーズセンターあいなのらぼう部会が、同センターで開いた「のらぼう祭り」


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