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地域産業資源紹介


ガラス温室で栽培される瑞穂町のシクラメン(長谷部園芸)

シクラメン

■指定されている場所: 瑞穂町

東京都心から西へ40キロメートルほど、東部には狭山丘陵が広がり、豊かな自然が残る瑞穂町。この町の特産品のひとつが、東京都内最大の生産量を誇るシクラメンです。町の北西部に位置する長岡地区の岩蔵街道沿いには、シクラメンが栽培されるガラス温室が数多くあり、通称「シクラメン街道」と呼ばれています。11月頃になると各農園がシクラメンを直売形式で販売するため、関東各所からたくさんの人が瑞穂町を訪れます。



「みずほ育ちのシクラメン」の特徴


瑞穂町で栽培されるシクラメンは、瑞穂町役場が認定する「東京みずほブランド」にも選ばれ、「みずほ育ちのシクラメン」として地元の人たちに親しまれています。2020(令和2)年現在、町内の8つの農園でさまざまな品種のシクラメンが栽培され、贈答用や自宅用など、来園者のニーズに合わせた複数サイズの鉢が用意されています。


多種多様なシクラメンが栽培されています。(長谷部園芸)

「みずほ育ちのシクラメン」の特徴のひとつが、生産者による直売が行われていること。仲介業者を介さずに購入できるため、一般の花屋に比べて安く購入できる可能性が高いほか、種類も豊富で、自分の好みに合った品種を選べます。また、購入直前まで生産者が世話をしているため、状態の良いシクラメンが手に入ることも大きな魅力となっています。

瑞穂町におけるシクラメン栽培の歴史


シクラメン栽培が続けられているガラス温室(長谷部園芸)

瑞穂町におけるシクラメン栽培は1976(昭和51)年から始まりました。当時、農林省(現在の農林水産省)の施策「第2次農業構造改善事業」を活用して、長岡地区にガラス温室が複数建てられました。その頃の瑞穂町では、一次産業は野菜栽培や酪農が中心でしたが、この事業によってガラス温室を利用した花き栽培の動きが盛んになり、比較的利益が出やすいシクラメンを栽培する農家が増えていったと言われています。シクラメンの栽培を始めた農園主たちは、当初群馬や茨城など近隣県の農家を訪れ栽培技術を学びました。そうした努力を続ける中で、徐々に長岡地区のシクラメンの存在が広く知られるようになり、さらに、シクラメンにちなんだ流行歌のヒットが重なったことで、一気に来園者の数が増えました。40年以上経った今でも、当初建てられたガラス温室を利用したシクラメン栽培が続けられています。

魅力を広く伝えるために


香りが楽しめるシクラメン「みず穂の香」(長谷部園芸)

「みずほ育ちのシクラメン」をさらに広く知ってもらおうと、瑞穂町役場や生産者はさまざまな施策を打ち出しています。2019(令和元)年には、生産者の有志が、瑞穂町のシクラメンを特徴づける品種として「香りシクラメン“みず穂の香〜ファーストラブ〜”」を、みずほブランドの認定商品として販売しました。これは、もともと東京都農林総合研究センターが育成した「“はる香〜ミティ〜”」という品種を、同センターの許可を得て名前を変え、リバイバルしたものです。シクラメンでは珍しい、香りを放つ品種とあり、徐々に人気が高まりつつあります。また、生産者と瑞穂町役場は共同で、JR八高線の箱根ヶ崎駅や拝島駅で「みずほ育ちのシクラメン」の展示会を実施。訪れた人にミニシクラメンを配るなどし、PRに努めています。


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