このページの本文へ移動

TOKYOイチオシナビ 見つけて活かす東京の地域資源

文字サイズ

地域産業資源紹介


かつて関東屈指の梅の名所と言われた「梅の公園」

うめ

■指定されている場所: 青梅市

東京都の西北部に位置し、都心から電車に乗って1時間ほどでアクセスできる青梅市は、気軽に自然を満喫できる観光地として人気を集めています。この青梅市のシンボルマークにもなっているのが「うめ」です。市の西部地域、多摩川の南側に広がる「吉野梅郷」エリアは、かつて2万5千本もの梅が咲き誇る梅の名所でした。その中でも「青梅市梅の公園」は約1700本の梅の木が一斉に咲く関東屈指の観梅スポットとなっていました。しかし2009(平成21)年に、ウメ輪紋ウイルス(PPV)の感染が確認され、市内全域で約4万本もの梅が伐採されました。現在青梅市では、梅の里の再生・復興に向けたさまざまな取り組みが進められています。



青梅市の名の由来にもなっている梅


青梅市の地名はその名の通り、「梅」が由来となっています。平安時代に平将門が、青梅市内にある青梅山金剛寺辺りを訪れた際に、一枝の梅を地面にさし、「わが願いがかなうならば栄えよ、そうでないなら枯れてしまえ」と誓ったところ、梅は大いに繁茂。その実が、季節が過ぎても熟さず青々していたことから、地名を「青梅(おうめ)」と呼ぶようになったと言われています。このほか青梅市内には、平将門が誓いをした梅の木を根分けしたと伝えられる大聖院の「親木の梅」(※)や、土地の娘と逢瀬を重ねた若武者が、出陣の際に梅の枝を岩に突き立てたところ、枝が岩を割り、やがて花を咲かせたと伝えられる「岩割の梅」(※)など、梅にまつわる名所がいくつも残されています。
(※現在梅の木は伐採されています)

梅の木、再植樹への歩み

 
「梅の公園」での植樹式の様子

2009(平成21)年、青梅市内でウメ輪紋ウイルスが発見され、約4万本もの梅の木が伐採されたことで、市内の農業や観光・商業は深刻な影響を受けました。こうした状況を踏まえ青梅市では、2013(平成25)年に「青梅市梅の里再生計画」を策定。2015(平成27)年からは、ウメ輪紋ウイルスに対する強化対策に取り組み、年3回の感染状況に関する調査やアブラムシ防除などを実施。その結果、2016(平成28)年から一部エリアでの再植樹が認められるようになりました。2019(令和元)年度末までに5千本以上の梅の木が再植樹され、かつての美しい景観を徐々に取り戻しつつあります。

“梅の里”再生を促す取り組み

青梅市ではこれまで、梅の苗木を比較的安価に提供するほか、早期収穫が可能となる「ジョイント栽培」の導入を支援するなど、梅農家への支援策をいくつも打ち出してきました。また、観梅などに訪れる観光客を呼び込む施策も盛んに行われており、ウメ輪紋ウイルス発見で一時開催されなくなっていた伝統の祭り「吉野梅郷梅まつり」が2017(平成29)年から復活したほか、飲食店や土産屋など、観梅に関連した産業を営む事業者への融資の支援なども積極的に行われています。そうした中で、梅干しはもちろん、梅を使ったスイーツや梅酒など、さまざまな梅商品の開発も進められています。

「ジョイント栽培」を導入した梅畑。梅の苗木と苗木を連結させ低く剪定する事で垣根のように仕立て、果実がたくさんできる木とできない木の勢いを均一化する事で早く実らせる栽培方法
「ジョイント栽培」を導入した梅畑。梅の苗木と苗木を連結させ低く剪定する事で垣根のように仕立て、果実がたくさんできる木とできない木の勢いを均一化する事で早く実らせる栽培方法

青梅市民によるパレードや踊りも行われる「梅まつり」
青梅市民によるパレードや踊りも行われる「梅まつり」

一覧はこちら

ページ
トップへ
戻る