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地域産業資源紹介


畜舎内の秋川牛

東京都産秋川牛

■指定されている場所: あきる野市

東京都産秋川牛は、自然が豊かに残るあきる野で育てられているブランド和牛です。松坂牛、米沢牛と同じ黒毛和牛の子牛をあきる野市内の竹内牧場でのびのびと育てています。肉質は、黒毛和牛の最高ランクに相当するA5、ないしはA4 です。




日本における牛肉食の歴史

日本では奈良時代以降、仏教に基づいて動物の殺生や肉食に対する禁令が度々出されていたため、基本的には明治時代まで肉食が禁止されていました。その一方、牛肉は滋味豊かな「薬」として江戸時代には食されており、彦根藩・井伊家は、赤斑牛の味噌漬けを薬として幕府に献上していました。幕末から明治にかけて、日本にも西洋料理店が多数進出し、また牛鍋屋も登場します。当初は、居留地の外国人たちによる牛肉の需要がありましたが、やがて明治政府も肉食を推奨し、日本人向けの牛肉も生産されていきます。1877(明治10)年には、東京府内に全部で558 件の牛肉屋があったと報じられており、またたく間に牛肉食は日本人に広まったことが分かります。東京では、芝の白金にと畜所が開設され、牛肉の供給が行われていました。
 

秋川牛の特徴


秋川牛の飼料の準備

秋川牛の肉質は、きめ細やかでツヤがあり、柔らかく、旨味があって味わい深いのが特徴です。秋川牛の香りの良さや、脂の甘さは、エサが単にワラだけでなく、成長段階ごとに飼料を変え、とうもろこし、麦などの穀物類を加えるためです。その割合によって味も変わるために、配合は重要です。
 

竹内牧場での飼育


出荷前の秋川牛

現在、秋川牛を育てているのは竹内牧場の一軒のみです。自然に囲まれた畜舎で、飼育には、秋川渓谷近くの菅生の湧き水を使用しています。現在、220 ~ 230 頭を飼育しており、少数生産ゆえに、飼育者が一頭一頭にきめ細かい世話ができるというメリットがあります。牛にストレスを与えないよう、牛舎内は清掃が行き届いており、


土壌活性菌の働きで牛糞から作られる堆肥

徹底した衛生管理が行われています。牛舎はほとんど臭さがなく、牛もストレスがないためにさほど鳴き声をあげません。牛の生育にあたって、まず岩手県から生後8 ~ 10 ヶ月、体重280 ~330kg の子牛を購入します。この環境に適合するかどうかは2 ~ 4 ケ月間が鍵なので入念に体調を観察し飼育します。その後約20 ヶ月飼育すると、体重は約800kg にまで成長します。トータルで生後30 ヶ月を目安に出荷されます。月間出荷平均約10 頭という大変貴重な牛で、入手困難なため、秋川牛は「幻の東京和牛」とも呼ばれています。現在、精肉は、あきる野市にある松村食肉店でのみ入手可能です。

 


秋川牛の精肉

竹内牧場の北には、東海大菅生高等学校中等部が隣接しており、学校給食に秋川牛100%のメンチカツが提供されたことがありました。また、近隣の小学校の生徒達が牛舎に見学に訪れることもあります。


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