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 地域資源紹介

しょうぶまつり
しょうぶまつりの会場

しょうぶまつり

■指定されている場所: 足立区

しょうぶまつりは、毎年6 月上旬の土曜日・日曜日の2 日間にわたって足立区立しょうぶ沼公園で開催されます。約140 品種8,100 株のハナショウブが開花します。
 


ハナショウブとショウブ

きれいな花の咲くしょうぶは、植物学的にはハナショウウブIris ensatavar. ensata、花菖蒲)で、アヤメ科アヤメ

しょうぶまつり

属の多年草です。花の色は、紫や白に加え、青や黄色、桃色など多数の品種があります。まぎらわしいことに、菖蒲湯に使われる、茎や葉の香りがよいショウブAcorus calamus、菖蒲)は、ショウブ科ショウブ属のまったく異なる植物です。ショウブの花は、花弁が2mm 程度と極めて小さく、ほとんど目立ちません。ハナショウブとアヤメ、カキツバタも花の形が似ていて「いずれがアヤメかカキツバタ」と言われるほどまぎらわしいですが、生育場所や花の形が少しずつ異なります。しょうぶ沼公園では、ハナショウブだけでなく、アヤメもカキツバタも見ることができるので、その違いを観察できます。



しょうぶ沼公園の由来

しょうぶ

足立区立しょうぶ沼公園は、北綾瀬駅から徒歩1 分の場所にある、面積約28,000㎡の公園です。公園ができる以前から、この周辺には野生のノハナショウブ(ハナショウブはノハナショウブの園芸品種)が多数咲いており、「菖蒲沼耕地」と呼ばれていました。土地区画整理事業に伴って、1971(昭和46)年に公園が開設され、元の地名を残したいという地元の人々の願いに応えて「しょうぶ沼公園」と命名されました。1973(昭和48)年、葛飾区の堀切菖蒲園から2,000 株を、1975(昭和50)年には、地元の有志から1,000 株を譲り受け、その後、次第に種類と数を増やしていきました。現在、園内には5 つのしょうぶ田があり、江戸系ハナショウブ(江戸時代の堀切で開発された粋で爽やか可憐で清楚な美しさをもつ品種)

しょうぶ
三連水車

や、肥後系ハナショウブ(肥後・細川家によって品種改良された、力強い男性的な美しさをもつ品種)、伊勢系ハナショウブ(伊勢地方で改良された、繊細で女性的な美しさがある品種)などの多数の品種が見られます。毎年5 月中旬からハナショウブが咲き始め、6 月上旬~中旬にかけて見頃となります。加えて、園内には高さ4m の滝や、せせらぎ水路、三連水車などがあります。



しょうぶまつり

しょうぶ
「しょうぶまつり」(2019 年度)

ハナショウブが咲き誇る6 月上旬に開催されるしょうぶまつりでは、美しいしょうぶにいやされるだけでなく、多彩な企画が用意されています。2019(令和元)年度は、アート・パフォーマンスエリアにおいて、ジャズコンサートや、子供相撲、また曲芸やパントマイムなどの大道芸が催されました。また、ふれあい・体験エリアでは、出張生物園・小動物ふれあい体験や、かざぐるま・こま作り体験、わくわくボール遊び in 野球場など、親子で参加できました。飲食・物販エリアでは、お弁当やのり巻きなどの飲食物に加え、お菓子製造で有名な足立区にちなんで、区内製造のお菓子の物販や、友好都市の新潟県魚沼市の魚沼産コシヒカリや、栃木県鹿沼市のしゃもの焼き鳥やはとむぎ製品なども販売されていました。

例年、近くの都立東綾瀬公園(ハト広場)では、世界の料理を味わえる世界の食広場というイベントも同時開催されています。また、両会場を結ぶスタンプラリーは、緑と水の豊かな全長約2km の散策路がコースです。すべてのスタンプポイントでスタンプを押せば、完歩賞が進呈されます。


画像提供:足立区観光交流協会

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