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 地域資源紹介

トビウオ味付けすり身
トビウオ味付けすり身

八丈島産魚を使った練製品

■指定されている場所:八丈町

現代人の魚離れは年々進んでいます。統計によれば、魚介類と肉類の1人1日あたりの平均摂取量は、平成9年は肉80g、魚介類98gと魚の方が若干多かったのが、平成19年には肉83g、魚介類80gと逆転しています※。特に子供達や若者だけというわけではなく、すべての世代で魚離れが進んでいます。魚が好まれなくなった理由には、「骨が多い」「食べるのが面倒」「においが嫌い」「料理に手間がかかる」などがあります。一方、お寿司のマグロやサーモンは、子供にも大人にも好まれています。

学校給食と出前授業

加工風景
加工風景

八丈町は、東京都の中で最も漁獲高の多い自治体です。獲れる魚の中には、骨の多いアジやトビウオがあります。そこで「島の魚を子どもたちに安心して食べてもらいたい」という願いから、八丈島の漁業協同組合女性部が中心となって2004(平成16)年に魚の加工場を立ち上げ、学校給食向けの食材生産を開始しました。練製品にすることにより、小骨の多い魚も子供たちに抵抗なく食べられる上に、調理も手間がかかりません。


出前授業

2005(平成17)年、漁業協同組合女性部は「八丈産おさかな研究会」を立ち上げ、八丈島産の魚を使った練製品の調理研究や生産・普及・教育活動を進めています。現在、流通業者や八丈町、東京都等と連携することによって、都内約600校にトビウオやムロアジのミンチ等の練製品を給食用食材として提供しています。それと同時に、魚が給食に出る時にあわせてその学校を訪問し、食育の一環として、八丈島の漁業や魚のことについて楽しく説明する出前授業も行っています。さらには、小学校給食の栄養士・調理師を対象に魚のさばき方や料理について教える魚料理講習会も都内で実施しています。

練製品の種類

加工に使われている主要な魚の一つは「ムロアジ」です。ムロアジは、「クサヤモロ」Decapterus macarellus)の八丈島の呼び方です。体に青いラインが入っているのが特徴なので、「青ムロ」とも呼ばれています。他に、八丈島で「春トビ」と呼ばれている「ハマトビウオ」Cypselurus pinnatibarbatus japonicus)や、「メダイ」Hyperoglyphe japonica)、八丈島で「トミメ」と呼ばれている「ナメモンガラ」Xanthichthys mento)が主に使用されています。商品には、「八丈島産ムロアジメンチカツ(冷凍真空パック)」「八丈島産トビウオのすり身揚げ」「八丈島産トビウオの味付すり身(揚げ物用・冷凍パック)」「八丈島産トビウオ味付すり身(吸物、鍋用・冷凍パック)」「八丈島産トビウオコロッケ(冷凍真空パック) 」などいろいろな種類があります。冷凍ムロアジのメンチは、味も良く手軽に料理ができると人気です。八丈産おさかな研究会の事務所や、島内のお店で、また八丈島の港や空港の土産物店で、また竹芝桟橋のアンテナショップ「東京愛らんど」にて販売しています。

練製品ムロアジのメンチ
ムロアジのメンチ

練製品とびうおミンチ
とびうおミンチ

練製品むろあじミンチ
むろあじミンチ

学校給食以外にも、23区内で八丈島産魚を使った練製品を用いた料理を食べられるお店があります。例えば、皇居外苑の「楠公レストハウス」では、「八丈島産むろあじメンチカツ御膳」を、北の丸公園の武道館近くにある喫茶店「ザ・フォレスト北の丸」では、「東京都八丈島産むろあじメンチカツバーガー」というメニューを味わえます。

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