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 地域資源紹介

六地蔵のめぐみ黄金の水

六地蔵のめぐみ黄金の水

■指定されている場所:小金井市

「六地蔵のめぐみ黄金(こがね)の水」とは、小金井市中央商店街の裏にある「六地蔵」の井戸から汲み上げられた天然水のこと。「小金井」という地名は、「黄金(こがね)の水」が湧き出る井戸が多くあることに由来します。小金井市は水が豊富なことで知られ、市内には井戸が多数あり、緑地や神社には地下水が湧出する池がいくつも存在しています。2004(平成16)年、小金井市中央商店街協同組合は地域活性化の一環として、組合が管理していた六地蔵の敷地に地下約100mの深井戸を掘りました。そして、2006(平成18)年から、一般の人々への地下水の提供を開始しました。「六地蔵のめぐみ黄金の水」という名は公募によって決まったものです。

専用の水栓鍵

専用の水栓鍵
水栓鍵

この井戸の水汲み場には、水栓のない蛇口があります。この蛇口の利用は登録制となっています。近くの「菊屋文具店」か「かごや書店」に登録料(500円)を支払えば誰でも「会員」になれます。会員は専用の水栓鍵を受け取り、8:00~20:00の時間帯であれば自由に良質でおいしい黄金の水を入手することができます。

試飲用蛇口
試飲用蛇口

2010(平成22)年3月現在で、登録利用者は3000人を超えました。小金井の黄金の名水を求めて、毎日大勢の地元の住民や飲食店の経営者がボトルやポリタンクに水を汲んでいる姿を目にします。試飲するためには、プッシュ式になっている「試飲用蛇口」からコップ1杯分の井戸水を無料で楽しむことができます。

黄金の水の成分

黄金の水の成分

水1リットル中に溶けているCaカルシウムとMgマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」といいます。一般に、1リットル中 100mg未満のものを軟水、100mg以上~300mg未満を中硬水、300mg以上を硬水といいます。黄金の水の硬度は145mg/Lなので、中硬水であり、軟水が多い日本の水としては珍しく硬度が高めです。硬度の高さゆえにあまり石鹸は泡立たず洗濯には向きませんが、お茶には最適な水として茶道家から高い評価を得ています。 浸透力と抽出力が高いことから、素材の味を引き出してくれるので料理にも適しています。

黄金の水を利用した店舗

黄金の水を利用した店舗
水質検査表

商店街には、「黄金の水」で淹れたコーヒーを提供するカフェや、「黄金の水」を用いて作ったフルーツゼリーやパン、蕎麦を味わえる商店があります。黄金の水を使っている店には、目印として六地蔵が描かれたペナントが掲げられています。

黄金の水は、利用者が安心して飲むことができるように、1年に2回水質検査が行われています。水汲み場には水質検査表も張り出されています。

六地蔵のめぐみ黄金の水は、武蔵小金井駅南口から南に進んで商店街を抜け、前原坂上交差点を左に曲がり、すぐにまた左に曲がった少し奥まったところにあります。駅からは徒歩5分ほどです(東京都小金井市本町1-7)。

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