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地域産業資源紹介


パッションフルーツ

■指定されている場所:八王子市、小笠原村、三宅村

「パッションフルーツ」は、ブラジル南部を原産とするトケイソウ科トケイソウ属の蔓(つる)性の多年草です。トロピカルフルーツの一つで、果実の中に小さくて硬い種がたくさんあり、その周りに黄色いゼリー状の果肉があります。果肉はさわやかで芳醇な香りを持ち、濃厚な甘さとさわやかな酸味が絶妙な果物です。

生のまま種ごと食べたり、裏ごしして種を取り除いてジュースにしたり、ジャムゼリーアイスクリームカクテルに用いたりします。βカロテンやビタミンC、ビタミンB6、カリウムやナイアシン、葉酸を多く含む栄養価の高い果実です。果実は常温で保存し、酸味が苦手な場合、表面にシワが寄ってきた頃に食べるのがオススメです。食べる数時間前に冷蔵庫で冷やすと良いでしょう。


パッションフルーツのルーツ

パッションフルーツは、17世紀初期にスペイン人宣教師によってブラジル南部で発見され、やがて世界中の熱帯・亜熱帯地域に伝わりました。日本では小笠原諸島や三宅島、沖縄本島、石垣島、奄美大島、また八王子市や東北地方などでも栽培されています。


パッションフルーツとトケイソウ

トケイソウ属には約500の植物が属しており、広義には、これらトケイソウ属に属する植物すべてを「トケイソウ」といいます。狭義の「トケイソウ」は、青と白のコントラストが美しい花をもつ主要な園芸種の「トケイソウ」Passiflora caerulea)のみを指します。パッションフルーツとして日本で栽培されている果実は、和名では「クダモノトケイソウ」Passiflora edulis)といいます。


パッションフルーツの栽培

「クダモノトケイソウ」の中には、果皮の色が紫色の系統と黄色の系統があり、紫色と黄色の系統の交雑種もあります。八丈島で栽培されているものは主に紫系統の「台農1号」です。八丈島では、露地栽培だけでなく台風の被害を受けにくい鉄骨ハウスでも栽培されています。パッションフルーツはぶどうのように棚で育てられ、主枝を棚に誘引したり不要な蔓を剪定(せんてい)したりします。ミツバチなどが少ない八丈島では、人の手で花粉を雌しべの先に付ける人工受粉を一花、一花ていねいに行います。果実をきれいに色づかせるために、太陽の光が当たるように不要になった花弁を取り除いたり、葉の量を調整したりします。すべての果実には、キズ防止・落下防止のための袋をかぶせます。小笠原では、パッションフルーツの出荷時期は4月上旬から7月中旬です。


受粉


ガラ取り


八王子のパッションフルーツ

パッションフルーツというと南国が思い浮かびますが、八王子市でも生産・出荷されています。花の栽培の研修のために小笠原を訪れた八王子市の若手農家が、パッションフルーツを目にして、盆地ゆえに暑いというイメージのある八王子でも栽培できるのではと思いついたのがきっかけです。2013(平成25)年には、JA八王子 パッションフルーツ生産組合が設立され、パッションフルーツの販売促進に乗り出しています。


パッションフルーツの名前の由来

英語の「passion(パッション)」は、一般に「情熱」を意味しますが、パッションフルーツのパッションは情熱ではなく、キリストの「受難」を意味します。大航海時代に南米に渡った宣教師が見つけたパッションフルーツの花のことを、かつてアッシジのフランチェスコ(フランシスコ会の創設者)が夢で見た「キリストが磔(はりつけ)になった十字架の上に咲く花」だと考えたことに基づきます。花の子房柱は十字架、3又に分かれた雌しべは釘、副花冠(ふくかかん)は茨(いばら)の冠、5本の雄しべの葯(やく)はキリストが釘と槍で受けた両手・両足・脇腹の5ヶ所の傷、5枚の花弁と5枚の萼(がく)は10人の使徒(花弁と萼は見た目は似ています)、巻きひげはキリストを打った鞭(むち)であると言われています。一方、和名の「トケイソウ」は、3又に分かれた雌しべを時計の長針・短針・秒針に、放射状に伸びた副花冠を時計の文字盤に見立てたものです。


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