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地域産業資源紹介


こまつな

■指定されている場所:江戸川区、足立区、葛飾区、武蔵村山市

「こまつな」(小松菜)は、はアブラナ科アブラナ属の一年草で、ツケナ(漬け菜)類(野沢菜、チンゲンサイ、タアサイなどの非結球葉菜の総称)の一つです。こまつなの元となったアブラナ属の「ブラッシカ・ラパ」Brassica rapa)からは多種多様な野菜が生まれました。こまつなだけでなく、水菜やカブ、野沢菜、アブラナ、白菜、タアサイ、チンゲン菜、三河島菜などは皆ブラッシカ・ラパの変種です。同じ種類の植物の間では、ほぼ障壁なく交配が可能なので、上記の野菜をかけあわせた交雑種をつくることができます。

こまつなの起源

こまつな(小松菜)という名前は、江戸川区の地名の「小松川」に由来しています。鷹狩りが好きだった第8代将軍徳川吉宗が、小松川村(現在の江戸川区)で鷹狩をしていた際、御膳所(休憩や食事をする場所)として小松川の香取神社が選ばれました。当時の神主だった亀井永範が地元で採れた青菜を入れた餅のすまし汁を吉宗に献上したところ、吉宗はたいそう喜び、その地名にちなんで「小松菜」と命名したといわれています。命名した将軍に関しては、第3代将軍の家光説もあります。「小松菜」の名は江戸時代後期には広まり、江戸後期の俳人・小林一茶は「小松菜の一文束や今朝の霜」と詠んでいます。


こまつなと料理

こまつなは「冬菜」とも呼ばれ、関東地方では白菜と並ぶ冬野菜であり、東京風の雑煮の具材として欠かせません。こまつなは、栄養価が高く、安価で、四季を通じて流通しており灰汁(あく)が少ないため、和食や洋食、エスニックなど幅広い料理に用いることができる万能野菜です。通常は加熱して食べますが、新鮮なこまつなはシャキッとした食感が魅力で、サラダとして生でもおいしく食べることができます。また、こまつなはお菓子などの加工品の材料としても用いられています。武蔵村山市では「地域ブランド」として認証された商品の中に「こまつな豆腐君」(こまつな入りの豆腐)や、「小松菜っちゃん」(小松菜を取り入れたクッキー)があります。


こまつなの栄養

こまつなはミネラルを多く含む緑黄色野菜で、ビタミンAやビタミンC、ビタミンK1といったビタミンも豊富です。こまつなとほうれん草はよく似た野菜ですが、カルシウムや鉄分の含有量はほうれん草よりも多いことが知られています。


こまつなの栽培

こまつなは、作付延べ面積や収穫量の点からも東京を代表する野菜です。収穫サイクルは短く、夏場は種まきから約3週間、冬場は約2カ月で収穫を迎えます。こまつなの旬は冬ですが、ビニールハウス栽培などで効率的に年間4~8作することができます。

「東京都農作物生産状況調査結果報告書」(平成28 年産)によれば、東京都全体のこまつなの作付延べ面積は425.7ヘクタールで野菜の中で1位であり、2位のホウレンソウ(284.0ヘクタール)の倍近くの広さになります。東京都以外でも、埼玉県、神奈川県、千葉県といった首都圏で多く作られています。現在では、大阪・神戸・名古屋などの他の大都市近郊でも生産されています。


学校給食・出前授業

足立区・葛飾区・江戸川区と、それらを営業地域とするJA東京スマイルは協働で、それぞれの区内の全小学校で一斉にこまつなを給食に提供する「小松菜給食の日」を毎年11月27日前後に実施しています。各区およびJA東京スマイルでは、こまつなの名前の由来や栽培方法について教える出前授業や、子供たち自らがこまつなの畑で収穫をする農業体験など、子供たちが食や農業への理解を深めるための教育活動に取り組んでいます。


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