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 地域資源紹介


計測・分析機器

■指定されている場所:八王子市、昭島市、羽村市、瑞穂町、奥多摩町、青梅市、福生市、あきる野市、日の出町

東京都の多摩地域には、計測・分析機器を作る工場が集まっています。この地域では、一般的な重さを測るようなはかりや、温度を測るための温度計のような機器というよりは、さらに特化した用途のものを作る工場や、工場で作られる製品の精度や品質を検査するための計測・分析機械、つまり「機械を測る機械」を作る工場や、「機械を測る機械の部品」を作る工場が多いことが特徴です。

一例として、掲載した画像は、日の出町の企業のまぐろ脂肪含量測定装置で、切り落としたまぐろ尾部の断面に装置先端を押し当てランプの光を照射すると、反射された近赤外波長のスペクトルから、まぐろの魚肉中の脂肪含量を推定することができます。
他の例として、八王子市の企業による検査装置があります。空気漏れを検査するこの装置は、ヘリウムガスを使用することで毒性・爆発性がなく安全で、なおかつヘリウムの分子径が小さいため漏れ箇所に入りやすいため、微小な漏れの検出が可能になっています。
八王子市の別な企業の検査機器は、真空蒸着装置に使用され、極めて薄い膜の厚さを検知するセンサーです。
青梅市にある企業では、血液検査用のガラスセルという特殊な医療製品を作っています。さらにここでは、光ファイバーなどで使われる石英キャピラリ(毛細管)を、厚さ3.5マイクロ(100万分の1)メートルという超極薄で作り出すことにも成功しています。
これらのメーカーは、特殊な用途の分析において、高い技術・高い品質をキープすることにより、世界のトップシェアを獲得し、広く輸出を伸ばしています。
関係する業種は自動車や飛行機などの工場で使用するための計測・分析機器、家電工場で使用する測定機器、医療に関わる測定機器、食料品の品質調査に関わる測定機器など、様々な分野にわたります。

多摩地域でこうした精密機器が作られるようになった経緯には幾つかの理由が考えられます。例えば、八王子市は、かつては「桑都(そうと)」と呼ばれるほど、養蚕や織物が基盤産業となっていました。それら絹や絹製品の品質を計測するために分析技術が発達し、「計測・分析」が八王子のブランドといえるまでになった一因と考えられます。
また別な点では、立川市にはかつて、立川陸軍飛行場があり、それに付随して「立川飛行機株式会社」という飛行機の開発・生産を行う工場がありました。戦後、工場は連合軍に接収されて、従業員は事実上解雇されました(戦後しばらく後に再開しました)。その時に立川陸軍飛行場を離れた技術者たちが、新たな工場を始めるというケースも見られます。多摩地域では、かつては大企業の量産工場が数多く見られましたが、その技術者が多摩地域で独立してそれぞれの分野の工場を立ち上げています。
それらの工場の多くが地方や海外に拠点を移したため、残っているのは研究開発施設や物流施設のみとなっている場合が少なくありません。その周囲にも下請けになっていた中小工場が集まっており、残された工場が独自に成長を遂げる状況も見られます。
また、もともとは都心で操業していた工場が、昭和31年に制定された「首都圏整備法」等により多摩地域に移転してきたという例もあります。
この多摩地域には、大学や工業専門学校の研究機関が数多く存在しており、多摩地域の工場と産学連携による製品開発や技術開発がしばしば行われています。さらには、それら大学等の研究機関が使用するための、オンリーワンの分析機器を研究者の依頼で製作することも行われています。


ブローポイントアナライザ(BPA)

そうした企業を支援する団体として、「首都圏産業活性化協会(TAMA協会)」は中小企業同士のマッチングや連携を進め、「東京都中小企業振興公社多摩支社」は、経営的にさまざまな形でバックアップしています。
また、「東京都立産業技術研究センター」では、様々な計測・分析機器で測定するサービス(依頼試験)、計測・分析機器を自分で使用するサービス(機器利用)のほか、技術相談など製造業の中小企業者等を技術的に支援しています。

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